意外と悩む!?注文住宅の照明選びのポイント|お家づくりの基礎知識
2023/07/25
照明は、その種類や色・明るさでお部屋の雰囲気がガラッと変わります。
そんな照明を、細部までこだわって配置を選べるのも、注文住宅の魅力。
おうち全体となると照明もかなりの量となりますので、そのひとつひとつを考えはじめると、それなりの時間がかかるもの。もちろん、細かい知識がなくても、設計士やコーディネーターが経験や商品知識を活かして最適な照明をご提案することも可能。ですが、トコトン自分でこだわりたい!という方もいらっしゃると思います。
今回は照明選びのポイントについて、これから家づくりをはじめる方に向けて簡単にご紹介します
目次
主な照明の種類とメリット・デメリット
ダウンライト
ダウンライトとは、天井に埋め込まれた小型の照明器具のこと。照明が表面に出ないので、天井をフラットに見せてくれるという特徴があります。それによって見た目もスッキリとして、部屋が広く見えるという効果が期待できます。どことなくモダンに見えてカッコいいのも人気の理由。シーリングライトやペンダントライトと比較して、ホコリが溜まりにくいというメリットもあります。
一般的なシーリングライトに比べると光の指向性が強く、真下を照らすのは得意ですが、リビングなどの広い部屋に採用する場合は均等に複数配置する必要があります。なので、同じ空間を同じ明るさで照らそうとした場合、他の照明器具に比べて設置コストがやや高価になる傾向があります。
ひとつひとつの光は強いので、ソファの真上など直接目に光が入る可能性がある位置への設置は避けた方がいいでしょう。スポット的に照らすのが得意なダウンライト、大空間への採用は他の照明器具との組み合わせもポイントとなります。
シーリングライト
おうちの照明としておなじみのシーリングライト。天井に直に取り付けて半透明のカバーで覆うタイプの照明を一般的に指します。ダウンライトに比べて、光が柔らかく拡散してまんべんなく部屋を照らすことができます。見た目もそれほど主張がなく、ダウンライトに次いで部屋をスッキリと見せることができます。
リビングにはもちろん、寝室などにも最適なシーリングライト。単体で部屋を広く照らすことができるので、設置コストも抑えられる他、照明の交換も比較的簡単に行えます。
ダウンライトの弱点をうまくカバーしてくれるメリットが多いので、リビングのメイン照明として使いながら、他の照明との組み合わせで雰囲気を作るのもアリ。
ペンダントライト
吊り下げ式のペンダントライトは、お部屋のアクセントとして近年人気が最も高い種類の照明です。多種多様なデザインがあり、お部屋のテイストに合わせて選ぶ楽しさが最大の魅力。
お部屋のインテリアとして「サブ照明」的な意味合いが強く、ダイニングなどにワンポイントで設置するのがオススメ。ダクトレールを天井に設置することで、ある程度自由にレイアウトを変更することができ、組み合わせでコーディネートすることもできます。
吊り下げるタイプの照明は、場所によっては邪魔になってしまうこともあるので、設置場所には気を配る必要があります。コードの長さを調整できるものもあるので、生活動線の邪魔にならないよう計算して設置しましょう。また、複雑な形状のものはホコリなどが溜まってしまう場合もあるので、特に食卓上部に設置するときなどは普段のお手入れも欠かさないようにしたいですね。
照明の明るさ・色などにも注意!
雰囲気づくりに没頭するあまり、いざ住み始めたときに思ったより暗くなってしまった・明るすぎて落ち着かない、という後悔をされるケースもないわけではありません。カフェやレストランのようなオシャレな照明はお部屋の印象をグッと引き上げてくれますが、大事なのはその部屋で何をするのか・それに最適な光量はどの程度なのか。部屋を照らす、という照明本来の役割を第一に選びましょう!
例えばリビングは、家の中で最も広く、家族みんなが長い時間を過ごす場所なので、肩の力を抜いてくつろげるよう、部屋の隅々まで照らせる十分な明るさと、受ける刺激の少なさがポイントになります。ソファの真上にダウンライトの強い光を置いてしまうと、目が疲れてしまうこともあるので、できるだけ直接光が当たらないように配置を気遣うのが良いでしょう。照明の色は、暖かく落ち着ける電球色がオススメです。
いっぽうキッチンは、調理の際に食材の色がわかりやすい、昼白色などの自然な白い光が最適です。リビングとキッチンは多くの場合同じ空間にありますが、役割に合わせてうまく照明を使い分けることで、空間にメリハリをつけるのがポイントです。
居室・寝室にも刺激の少ない電球色がオススメですが、仕事や勉強に使うデスクを照らすデスクライトなどには集中力を高める昼光色を使用するなど、こちらも用途によって最適な色を選ぶことが大切です。光量を高めすぎると目が疲れやすくなってしまうので、居室には調光機能つきの照明を採用すれば、ちょうどいい光量をいつでも調整できていいですね!
いろんな選択肢があって、意外と複雑な照明まわり。ご相談いただけましたら、設計士やコーディネーターがあなたのご要望に沿って最適な照明プランをご提案いたします!
照明だけでなく、スイッチ類の設置個所やデザインの提案、間接照明のすすめなど、照明に関することは豊富な知識を有する専門家にご質問ください。あなただけのこだわりを形にするため、じっくり時間をかけてご要望をお伺いいたします