株式会社椿工務店

スチームトースター物語 ~祖母と食パンと私~

スチームトースター物語 ~祖母と食パンと私~

スチームトースター物語 ~祖母と食パンと私~

2024/02/23

トースターを買いました。

BRUNO スチーム&ベイク トースター。

 

 

 

まぁ、それだけだと「フーンそうなんだ」で終わる話なんですが、

ここに至るまで、そう、この歳になってはじめて自分でトースターを購入するという、

その決断をするまでには、長いストーリーがあったのです。

 

暗い幼少期。

 

繰り返される過ち。

 

そして出会う、運命のトースター。

 

果たして、焼き上がったパンの味とは。

 

1スクロール後、公開。Don’t miss it!

(興味ないわ、という方は弊社の施工事例でも見ていってください)




至高の白ごはん

そもそもの話、僕はごはん派なんですよ。

白ごはん!味噌汁!納豆!漬け物!!

これに勝る朝食はないと、今でも信じていますし、

なんだったら幼少期からずっとそうなんです。

 

しかし、社会に出て自立し、

自分の飯を自分で用意することになって知るのは、

和朝食の準備のダルさ。

 

米はだいたい前日の夜の余りがあるからいいとして、

それだけでは味気ないので、味噌汁は最低限ほしい。

まぁここは手抜きしてインスタントでいいとして、

納豆・・・なんですが、意外と足が早いこの納豆、

「ああ、早く食べないと賞味期限切れちゃう」

と一人暮らしの身に3個パックのプレッシャーが

購入した日から重くのしかかります。

漬け物も、同じものばかりだと飽きてしまうし、

複数種類ストックしておいて朝・夜ローテーションして・・・

 

と、和朝食ってめちゃめちゃ思考のメモリを消費するんですよね。

ただでさえ朝は眠いのに、毎朝自分のためにそんなことをしていられない。

 

和朝食の面倒さに比べれば、食パンはトースターで焼いて

バターなりジャムなりを塗るだけで済むので、

その労力は比較になりません。

洗い物も皿一枚ですしね。

呪われし食パン

食パンのことを思うたびに浮かんでくるのは、子供のころの朝ごはん。

祖母の用意してくれる朝食は、いつも焼いた食パンでした。

たぶん祖母がコーヒー党だったことも関係しているとは思うのですが、

365日ほぼ欠かさず提供される食パンの味の奥には、

「朝から飯作るとかダルいわ。」という嘆きを感じずにはいられませんでした。

焼いた食パン。それは、2人の子供を育て上げた後、

孫の面倒まで見ることになった祖母がたどり着いた、

妥協と怠惰の産物だったわけです。

 

もちろん、彼女がそれ以外の家事の手を抜くことはありませんでしたし、

夜ご飯はちゃんとした料理を用意してくれました。

どちらかと言えばむしろマメな性格の祖母だったのですが、

唯一朝食の用意だけが、彼女にとって煩わしさの象徴だったのです。たぶん。

 

幼少期に「パンの呪縛」に捕らわれた私にとって、

朝パンは怠惰の形容であり、そのもったりとした味は、

否応なしに暗黒の少年期を思い出させました。

いや別に少年期につらい思い出があったわけではないですが、

要は「パン飽きた。米が食いたい。」ということです。

 

社会に出て一人暮らしを始めたときに、私はひとつのことを誓いました。

「もう二度と朝食に食パンは食わない。なんならトースターも買わない」

・・・と。

 

別にトースター自体に恨みはないし、

パン焼く以外にも使い道はあるとは思うのですが、

トースターが家にあることで、いつか食パンという名の「堕落」が

私を捕らえてしまうのではないか。

あのもそもそとした食感と、口内に広がるバターの油分が、

私のこれからの輝かしい人生に影を落としてしまうのではないか。

そんな恐怖心に苛まれていたのです。

 

それは、まさしく呪いでした。

「スチーム」との出会い

そんな生活を続けること10年余り。

菓子パンやロールパンなんかを口にすることはあっても、

食パンに自ら手を伸ばすことはありませんでした。

 

しかし、「スチームトースター」との出会いが、

私を決定的に変えてしまったのです。

 

某オシャレ家電メーカーのヒットによって一般的になった、

多機能高級トースター。特にそのスチーム調理機能は、

燃焼によって食品から失われる水分を高温の蒸気で補うことで、

外はサックリ・中はもっちりとした食感をトースターで実現。

 

知人の家に置かれたスチームトースターによって、

食パンとの再会を果たした私。

苦々しい思い出を蘇らせながらも、

出されたものを好き嫌いで断るわけにもいかず

しぶしぶ口にした食パンの味は、あの頃とは似て非なるものでした。

 

カリッと焼き上がった表面が幕のようにパンを薄く包み、

閉じ込められた香りがひと噛みごとにあふれ出してくる。

暖かな水分を含んだ生地が、口の中でほどけていく。

香ばしいパンの甘みと、舌の上を滑るバターが、

口内という舞台を所狭しと踊るように広がっていく。

 

それはまるで、学生時代は地味だと思っていたクラスメイトが、

同窓会で再会したときには、歳月というドレスを纏い見違えていたような。

 

結婚して、家庭を持って、幸せそうな笑顔で、

そっと柔らかくこちらに笑いかけてくれた時のような。

 

あの頃、私、あなたのことが好きだったのよ。実は。

いたずらっぽく囁いて、また別のグループのところへ行ってしまう。

僕は君の後ろ姿から目を離せないでいる。

もっと早く君の魅力に気付けていたなら、違う人生もあっただろうか。

 

君をそんなに素敵にした誰かのことを、ほんの少し羨ましく思う。

戻せない時計の針への焦がれが、棘のように胸をチクリと刺すのを感じながら、

僕は僕の人生を、明日からも生きていくのだ。

 

 

 

・・・そんな味です。

そして購入へ・・・

気が付けばトースターをポチっと購入していました。

何年にも渡る諍いを経て、パンとの和解を果たした私。

今では、サクフワのパンとの幸せな日々を過ごしています。

 

 

 

途中で何書いてんだかわからなくなってきましたが、

スチームトースター、劇的にパンが美味くなるので、

ちょっと高いですがめっちゃオススメです。

 

BRUNO スチーム&ベイク トースターは、

構造がシンプルな分だけ高級トースターの中でも比較的安価。

スチームはもちろん、細かな温度調整もできて低温調理も可能。

熱風の流れを作って焼くコンベクション機能なんかもあるので、

食パンだけでなくピザトーストや揚げ物の油を落としながら温めたり、

多彩な使い方ができます。

 

見た目も可愛らしいのでオススメです。

BRUNOの回し者じゃないですよ。

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