芸術、食欲、スポーツ・・・秋、なにする? 「おうち時間」から考える家づくり
2024/10/13
長く暑い夏も陰りを見せ始めた今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
このところ秋もすっかり短くなってしまったような気がしますが、やはり秋といえば「芸術の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」と、楽しい嬉しいことがいろいろある季節。日本の年間平均気温は17~18度くらいといわれており、実は10月の平均気温も同じくらいの数値です。暑くもなく、寒くもなく、しかもスギ花粉も飛んでいない、一年で最も過ごしやすいのが10月頃であり、スポーツをするにも家でゆっくり過ごすにもちょうどいいとして「◯◯の秋」というフレーズが使われるようになったとか。
ちょっと遠出してレジャーにもちょうどいい季節ですが、毎日となるとなかなかそうもいきません。せっかくの心地よい季節、おうち時間こそ有効に使えたら、素敵ですよね。
今回は、秋のおうち時間の過ごし方と、それを叶えるお家づくりのススメをご紹介いたします。
目次
「食欲の秋」をおうちBBQで
秋といえば、果物に野菜・魚介類などさまざまな食品が「旬」となり、美味しくなる季節。また、猛暑から解き放たれることによる食欲の回復や、気温変化による基礎代謝の向上によって空腹感が増し、食べるものが美味しく感じられるなどの理由で、秋は「食欲の季節」と呼ばれるそうです。
BBQといえばなんとなく夏をイメージする方も多いのではないかと思いますが、過ごしやすい気候や冬にかけての雨の少なさから、屋外でのBBQにちょうどいい季節が「秋」なのです。
キャンプなどのアウトドア人気の高まりから、ご家庭に小型のグリルなどをお持ちの方も多いのではないでしょうか。年に数回使うか使わないか、そんなバーベキューコンロも、おうちにお庭や広めのバルコニーなどがあれば手軽に活用することができます。コンロ自体も、本格的なものでなければ1万円以内で購入ができ、コンパクトに収納が可能な製品も多いので、秋のおうちBBQのためにひとつ持っておくのもオススメです。
調理や下ごしらえはキッチンで行い、LDKから直接お庭やバルコニーに出られる動線を意識して間取りを決めれば、最小限のスペースでもBBQが行いやすくなります。
火を取り扱うことになるので、バルコニーなどでBBQを実施したいという方は、耐火性の高いタイル床などの採用をご検討ください。炭汚れなども落としやすくなり、清潔感もアップします!
「読書の秋」を、書斎でゆったり
秋といえば「読書の秋」でもあります。秋の夜長という言葉が示す通り、一人で静かに過ごす時間を作りやすい季節です。
本の内容が頭に入りやすくなるように、読書は環境もとても大事です。使い慣れたダイニングやソファーで落ち着いて読書に勤しむのもいいですが、もし専用の書斎があれば読書モードにスイッチを切り替えやすくなり、もっと没頭できるようになる気がしませんか?
近年、書斎を取り入れた間取りというのは人気が高まっています。特に男性が自分の趣味に集中するためのスペースとして採用したいというケースが多いですが、女性の間でも、ふと家族から離れてプライベートな時間を落ち着いて過ごすための場所として取り入れる方もいらっしゃいます。家庭環境も時代によって変化しつつありますが、女性の方が比較的家族といる時間が長いというご家庭もまだまだ多い中で、一人になってホッと一息つける場所を作っておくのは、息抜きに最適です。
多くの場合、書斎は2~3帖程度のスペースで十分であり、中にはウォークインクローゼットの一部に造作カウンターなどを設置して、簡易的な書斎として活用されることを想定して間取りづくりをするパターンも。
リビングや庭を広く使えるご家庭では、安楽椅子やハンモックを購入して読書スペースとするのもいいかもしれませんね。こういったリラックススペースは、脳のスイッチを日常から切り替える手助けをしてくれます。
バスタイムを特別なものに
夏場は暑さもあって、あまり湯船に浸からずシャワーだけで済ませる、という方も多いのでは。ちょっと肌寒さを感じるようになってきた秋の夜に、久しぶりにゆっくりお風呂に入ってみるのはいかがでしょう。
一日の疲れを癒す方法として一番身近で手軽なのがお風呂に浸かること。特に「ぬるめのお湯」に「ゆっくり長め」に浸かることが、最もその効果を高めてくれます。40度以下のぬるいと感じるお湯に体を浸すことで、副交感神経が優位となり体がリラックスモードに入ります。それ以上の温度のお湯だと、交感神経の方が優位となり、体が逆に興奮状態になってしまいます。
子どもの頃に「肩まで浸かって100数えなさい」なんて教えられた方もいらっしゃると思いますが、実は最適な入浴時間は最低でも6000数えるまで…つまり10分前後がもっとも効果的だと言われています。また逆に、スマホや本を持ち込んで湯船に入っていたら、気づけば30分も経っていた…ということもあるかもしれませんが、20分を超える長湯は逆に脱水症状や肌の乾燥の原因になることもあるので、どんなに長くても20分程度にしておくのがオススメです。また、体の水分が抜けやすいお風呂ですので、入浴前の水分補給や、浴室にペットボトルの水を持ち込むなど、脱水対策も大切です。
ただお風呂に入るだけでももちろんいいのですが、入浴剤やバスソルトを使用することでさらに入浴の効果を高めたり、アロマキャンドルなんかを用意することで、いつものお風呂時間が特別なものになり、気分を切り替えてくれます。
また、家づくりの際のお風呂選びに、リラックス効果を高めるような機能を持ったシステムバスを選ぶのも大切です。自分が最もリラックスできる体勢で入浴できる浴槽のサイズ・形をショールームなどで実際に確認したり、マッサージ効果のあるジェットバスや音楽や映像を流してくれる設備を取り付けたり。間接照明を使った光の演出や、外の景色を眺めながら入浴できる窓付きの浴室や…。お風呂は毎日使うものだからこそ、こだわって選びたいですね。
季節の変化を感じられる公園で
秋は何かに没頭するのにちょうどいい季節です。穏やかな気候もあり、集中力が高まりやすいなどの理由から読書や芸術鑑賞にも適していると言われています。
秋はなんといっても季節の移ろいを草木から感じやすい季節。美しく色づいた紅葉や、風に吹かれて舞う落ち葉など、景観の美しさを楽しむにも最適です。そんな秋をさらに身近に感じられるように、もし家の近くに自然公園などがあれば、上着を一枚羽織って出かけてみるのもオススメ。
枚方市には「山田池公園」、寝屋川市には「寝屋川公園」などなど、大阪府には住宅地から比較的身近なところに都市公園がたくさんあります。土地探しの際は、広さや価格・学校区などを最優先にされる方も多いと思いますが、近隣にこういった公園があると、週末にお子様を連れてキャッチボールをしたり、気分転換にふらっと出かけてベンチで読書をしたり、生活の豊かさが向上します。また、こういった整備された公園がある街は、犯罪発生率が低下し治安が安定しやすいというデータも存在します。
とはいえどうしても条件面で近くに公園がある場所に家を建てられない…という方は、おうちのインテリア・エクステリアに植物を取り入れることで季節を感じてみてはいかがでしょうか? お家の外構を作る際に植栽を盛り込むと、無機質になりがちな玄関まわりの印象が大きく和らぎます。また観葉植物やガーデニングであれば、思い立った時に手軽にはじめることができるので、新たな趣味にオススメです。