株式会社椿工務店

∴ICコラム〖室内の熱環境をコントロールする〗

∴ICコラム〖室内の熱環境をコントロールする〗

2025/03/28

こんにちは! 企画の城谷です。

こちらの記事では、『熱のしくみ』について私が学んだことを発信いたします。

お家づくりのお役に立つことができれば嬉しいです♪

室内の熱をコントロールする

室内の熱環境(温度や湿度)を効率的に快適にするには、まず断熱が必要でございます。

気密性、日射、熱容量などが大切な要素となります。

【断熱】

断熱とは、伝導・対流・放射による熱の伝わりを防ぐことでございます。

住宅における断熱性の高め方は、屋根や壁、床、窓などの熱貫流率を低くすることを目的といたします。そのために、熱伝導率の小さい断熱材を活用いたします。

また、構造体の内側に断熱材を張るものを内断熱と呼び、

構造体の外側に断熱材を張って外の熱を中に伝えにくくする断熱を外断熱と呼びます。

【断熱材】

断熱材に使用される素材は、グラスウール、ロックウール、発泡プラスチックなどがございます。最近では自然素材のコルクやウール、再生プラスチック、古紙を繊維として再生したセルロースファイバーの使用事例もあるようですね。

【ガラス】

断熱性に優れたガラスの製品は、Low-Eガラスなどの活用事例が多くございます。

Low-EガラスとはLow Emissivity(低放射)の略で、

表面に遮熱性のコーティングを施したガラスになります。

断熱性の高いペアガラスと組み合わせると断熱性が高まります。

【サッシ】

断熱性に優れたサッシには、木製や樹脂製、アルミと木、樹脂を複合させたものがあります。

【気密性】

住まいの気密性を高めるためには、壁や天井、床などの隙間をなくし、室内外の空気(熱エネルギー)の出入りを少なくすることになります。

断熱性を生かすためには、高断熱にすればするほど気密性を高めることが望まれます。

ただし、室内の空気を清浄に保つための適度な換気は必要かと存じます。

そのため換気をしても熱が逃げない“熱交換型換気装置“が使われることがあります。

熱交換型換気装置とは、

室内の空気の熱を換気の途中で交換して、外に逃さないようにした換気装置です。

気密性能の指標

気密性はまず「C値」と呼ばれております。

床面積1m²当たり、何cm²の隙間があるかを示します。単位はcm²/ m²。

数値が小さいほど隙間が少ないといえ、気密住宅は5 cm²/ m²、高気密住宅は2 cm²/ m²程度といわれております。

【日射】

日射とは、太陽の輻射をいいます。

窓などから入射する全日遮熱を100%とし、

室内に入る熱の比率を日射侵入率(日射熱取得率)といいます。

通常の板ガラスであれば、日射侵入率は88%程度となっております。

窓から入る日射は、冬には大切な熱供給源となりますが、夏には不必要といえますよね。

∴日射量

太陽から達する放射のエネルギー量のことです。

∴終日日射量(全日日射量)

ある面が1日(終日)に受ける日射エネルギーの総量です。

∴日射侵入率

ある部位の面積にその季節の日射侵入率および方角の係数を掛けて出す数値です。

実際にその部位からどれだけの日射による熱が入り込むかを表した数値です。

熱容量

熱容量とは、物の温度を上げるのに必要な熱量のことでございます。

たとえば、コンクリートのように冷めるのに時間を要するものほど、熱を蓄えておく力があり、熱容量が大きいです。パッシブソーラーなどには、熱容量の大きな素材が利用されております。また、コンクリートでできた建物は、昼間に熱を蓄え、夜にかけてゆっくりと熱を発散するため、室温が保たれます。特に外断熱にすると効果的でございます。

パッシブソーラー

機械設備を用いずに太陽光を蓄熱し、利用することです。

室温調整に用いると、冷暖房費の軽減にも役立ちます。

熱容量の大きな建物には不可欠となっております。

熱容量

物の温度を上げるために必要な熱量です。単位はkcal/℃です。

今回の記事では、室内の熱環境のコントロールすることについて述べさせていただきました。快適にお過ごしいただければ嬉しいです。

 

最後までご覧いただき有難うございます♪

快適な空間になりますように、ご参考にしていただけますと幸いでございます。

お打ち合わせ時にご理想の雰囲気をお伝えいただけましたら、弊社スタッフ一同がお客様のご要望に合わせて最適な空間づくりを提案いたします。

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