回遊動線ってどうなの?
2021/02/23
暮らしにあった動線
動線計画にはさまざまなセオリーがありますが、実はそれぞれに一長一短があるのをご存じでしょうか。
例えば、私たちもよくお勧めする回遊動線。行き止まりがなくぐるりと回れる動線は、生活や家事のしやすさに大きく貢献しますが、その反面、壁になるはずの場所が通路になってしまうため、収納が減ったり、家具を置きにくくなることも。
便利そう!と飛びつくのではなく、デメリットも知っておくことが大切です。
生活や家事のしやすさは、あくまで個人の習慣に基づくもの。一般的な動線のセオリーからはずれていても、その人にとっては便利、ということが多いんです。言い換えれば、セオリーをすべて盛り込めば便利になるわけではないんですよね。
収納計画も同じで、「全部すっきり隠したい」「一か所に突っ込んで済ませたい」「きれいに並べて見せたい」など、住む人の性格や美的感覚によって、理想のプランはまったく違ってきます。
この「個人の習慣」や「自分の性格」が気えている入ほど、その人にとって便利で暮らしやすい家ができると思います。
ただ、習慣や性格というものは本人にとっては当たり前のことなので、気づくのが難しいようです。それを設計者にうまく伝えるのは、もっと難しいかもしれません。
私たちとしては、お施主さんの「私はこうなんです」がしっかり伝わってくると、設計がとても面白くなります。
ときどき常識を覆すようなリクエストをいただくこともあって、目からウロコが落ちることも。
打ち合わせ中にうかがった一言のおかげで、煮詰まっていた問題が一気に解決して、プラン全体がすっきりまとまった、なんてことも少なくありません。
例えばあるお宅では、洗濯機を2階の和室の目の前にレイアウトしたことがあります。その方にはメインのバルコニーに洗濯物を干したくないというのと、乾いた洗濯物を畳の上でたたみたいというご希望があって和室の外に物干しをつけることになったんです。
でも洗濯機が1階の脱衣室にあると、水を含んだ重い洗濯物を持ち上げるのは大変ですよね⋯と話し合った結果、洗濯機・物干し場・たたむ場所を最短でつなぐ動線が生まれたわけです。
このようなプランはまさに"その人に合った家事動線"を追求した例。
既成概念にとらわれないで、ぜひ、"私だけの便利さ"を見つけてみてください。
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